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21世紀の教育をめざして・・・

21世紀の教育をめざして・・・

新・新年度の指導その4(1学期)

■学級に笑顔を~プリント配り~
教室では、プリントを列ごとに配ることがたくさんあります。有名な配り方に、
●「はい、どうぞ」
○「ありがとう」
と言わせながら、どんどん後ろに配らせるという方法があります。この方法を少しアレンジします。
ポイントは、「笑顔になるように」です。

後ろに配る時と受け取る時の言葉をいろいろと変えるのです。
例えば、「ドラえもんシリーズ」にします。
●「はい、ドラえもん、頼んだぞ!」
○「分かったよ、のび太くん」
●「はい、ドラえもん、頼むよ」
○「いいよ、しずかちゃん、まかせてね」
というように変えるのです。
どんどんプリントを後ろに配りながら、
どの列も笑顔がこぼれます。

今までに1番うけたのは、
●「はい、どうぞ。ドラえもん。」
(とってもやさしい女の子)
○「ありがとう。ジャイアン。」
(●の女の子よりも大人しくて●の女の子と友達の女の子)
でした。

「忍者シリーズ」「お侍さんシリーズ」を子ども達には人気があるようです。
この方法をとると、テスト配りも楽しい雰囲気の中でできます。

プリント等を列の後ろから集める時も、
○「お願い申し上げます」
●「合点だ。承知しました」
などと、楽しい会話をしながら行うようになります。


■ルールのルールを決めよう
「ルールのルール」を学級では決めています。
つまり、みんなで決めたことが守れなかった時のルールも決めているのです。
最近、この方法を知りました。とても「便利」です。

例えば、「自習中に静かにする」と決めたならば、
それができなかった時に「○○をする」と決めておくのです。

この方法は意外といいです。子どもには(も)ききます。
多くの場合は、一つのルールが守れなかった場合しか
「みんなのルール」を決めていませんから・・・。
それが守れなかった場合のルールを決めていないのです。
そのような場合は、いらぬお説教をしてしまうものです。
それでは子ども達にマイナスです。
「また怒られた」しか残らないからです。

「他者がいる」
「多くの人の中に自分もいる」
ということを教えるにはこの方法がいいのです。
みんなで次の次を決めておくのです。
ルールを決めたらそのルールを破った場合も決めておこう、
ということも考えておきたいものです。

このようなルールを決めておくと、
教師が気になる子ども達の普段の様子も変わります。

■3という数字~番号作文~
理科の時間にビデオを見ました。
「メダカ」の学習ビデオです。

「初めて知ったことを3つ話しましょう。」
と指示しました。
4月からの学習で、子ども達はすぐに話し始めます。
考えてみればいつも「3」です・・・。

○今からメダカのビデオを見て初めて知ったことを3つ話します。
 1つ目は、・・・・。
 2つ目は、・・・・。
 3つ目は、・・・・。
 この3つがビデオを見て初めて知ったことです。
 私は、・・・・・と思いました。
 これで私の話を終わります。

このような構成で話すのです。
「型」は同じでも、取り上げる内容が違います。
「3」の内容がみんな違うのです。
そこにその子らしさが出てきます。
一人一人違う内容を聞き合いながら楽しい学習をしました。
いろんな授業場面で「3」という数字が出てきます。

■自分から行動する 1(朝の指名なし発表)
先生が指名するのではなく、子どもが自分から立って話すようにしています。
学級では何でも「自分から」なのです。

例えば、朝の健康観察では、
「おはようございます。元気です。」
などと、自分から立って話すのです。

そのままだとすごいスピードになり健康状態の確認ができないの
で、少し長めに話すようにさせます。
例えば、今日は、
「今日の自分の体調と、夏休みに頑張りたいことを話しなさい。」
と指示しました。
・おはようございます。水泳で50メートル泳げるように頑張ります。
・おはようございます。家のお手伝いを決めた時間に毎日します。
・・・・・
などと、一人一人が自分から立ち上がって話すようにさせるのです。

先生から指名されて話すのと、
自分から立って話すのと、
同じ内容であっても子どもの意識は全然違うようです。
緊張感が違うのです。
もちろん話してだけではなく聞き手の緊張感も違います。
教室の中がビシッとなります。

■自分から行動する 2(グループ報告の指名なし発表)
班やグループ、係活動で小集団の活動を行うときがあります。
原則としてその活動内容を全員に報告させます。
そのような時は、機械的に代表者を指名して教室の前に出させます。
教壇に座らせて、話す=報告した子どもから自分の座席に帰ってよいことにしています。
子ども達は、速く戻りたいので頑張って話します。
自分から教壇から立ち上がって話し始めます。
1番最後にはなりたくないので・・・・。

■自分から行動する 3(ノートに書いたら発表)
学級の中にあるルールがあります。
それは、
「(ノートなどの)書いたら発表する」
というものです。
つまり、書いたことは原則として必ず話すということです。
自分から発表させるのです。

職員室でよく耳にする言葉があります。それは、
「○ちゃんは、ノートにはいいことを書いているんだけど、
 発表してくれないので・・・。」
といったことです。
恥ずかしがるのでしょうか・・・。

そのようなことにしないためにも、学級では、
書く=発表にしているのです。
このようなルールは〔年度始め〕にキチンと決めておくのです。
子ども達とルールを決めるときに、
「恥ずかしいといって何もしないことを恥ずかしいというのです」
と話して聞かせて。

■しぐさではなく言葉で~言葉で意思表示をさせる~
子ども達にたくさんのことを聞きます。
その時に、「答え方」に大きく分けて2通りのタイプがあります。

1つは、言葉を発しないで「しぐさ」だけをするタイプです。
分からなかったり自信がなかったりする時に、首をかしげるようなしぐさをするタイプです。
何かを「察して」欲しいというしぐさをするのです。

もう1つは、はっきりと「言葉」で答えるタイプです。
「はい」か「いいえ」を最初に言うことができるタイプです。
自分から伝えようという気持ちを言葉に表すのです。

どちらのタイプがいいのかは、問いの内容やその場の状況によっても違いますが、
授業中は後者の子どもの方がいいようです。

子ども達に、この1学期間、
「しぐさでは分かりません。言葉で答えましょう」
といい続けました。

■「~ですか」は「~です」と答える~文末までキチンと言わせる~
当たり前のことですが、
「~ですか?」
と聞いたときには、
「~です」
と答えさせています。

ところが、
「~ですか?」
と聞いているのに、
「~」
という子どもの発言を許している先生がいます。

何でもないようなことのようですが、
この「差」はとても大きいです。

■厳しさとユーモア
1学期の期末個人懇談会が終わりました。
暑い中、たくさんの保護者の方と話をすることができました。
「子どもの事実」を中心に話ができるということは幸せなことです。

その話の中に、
「家で子どもが、『先生は厳しいけれど、おもしろい』
 と言っています」
という内容をよく聞きました。
教室での私のことをうまく表現している言葉だと思いました。

ダメなことはダメだという厳しさは必要です。
「まぁ・・・仕方ないかなか」
「とりあえず・・注意はしておこうか・・」
といった指導は十分とは言えないのです。
キチンとした方向を示し、
子ども達を実際に動かさなければいけないのです。
そこには「当然」厳しさもついてくるものです。

でも、厳しいばかりでもいけないのです。
「ユーモアは学力である」と言った有名な先生がいます。
教室に笑いをということです。そのとおりだと思います。
適度に「笑い」も必要なのです。
両方必要なのです。教師としてののセンスが問われるところです。
知的な笑いは必要なのです。

厳しさと笑いのある教室にしたいものです。
知的で無邪気な「ほんわか」とした学級が理想です。

■緊張感のある授業のポイント~スピード、ノート作業~
昨日に続いて個人懇談会で話題になったことです。
それは、
「先生の授業は、緊張感のある授業ですね」
ということです。
「教室の授業中の空気が今までとは違います」
とも言われました。
1学期に何回か行った参観日の授業の感想だそうです。

なぜそのように感じられたのか?
短い時間でしたがいろいろ話しました。
以下のような、いくつかの理由があるようです。

1.スピードが速い
 例えば、
 ○話すスピードが他の先生とは違って速い
  速いけれども子ども達はよく聞いている。
  ・子ども達が慣れている
  ・1文が短いので理解しやすい
  ・話した後に確認の指示が入るので間違えない

 ○作業の時間を示して、テンポよく進める
  無理なく子ども達を時間で追い込んでいる。
  ・○分○秒まで決めている(?)
  ・よい意味の競争を子ども達に仕向けている
  ・早くできた子どもをほめている
  ・遅い子を必要以上に待っていない

2.考えないといけない(ぼんやりできない)
 例えば、
 ○全員に判断を要求する
 基本的に手を挙げた子どもを指名するというスタイルでは
 ない。誰が指名されるのかが分からない。
 その上、先生には「当然答えられるはず」という空気を出
 している。
 これは、今までの授業がそうだったのでしょう。
 日頃の授業の様子も分かります。

 ○自分の判断を書かせ、必ず挙手で確認する
 「ノートに書きなさい」が多い。それもすぐに書ける  
 (?)「○か×」「AかB」といった内容である。
 書かないといけない(判断=自分の考えを決める、しなけ
 ればいけない)状況をたくさん作り出している。
 子ども達は、先生や友達の話を聴いておかないと、
 自分の判断をすぐにできない授業である。
でも、ゲーム的な要素があり、子ども達は楽しんでいる。

3.子ども同士を「からめる」
例えば、

(続きは・・・明日・・・かなぁ・・・。
 ここにも少し授業について書いています。
 http://diary3.cgiboy.com/0/kikuchi/)

もうしばらくしたら「3」を書きます。
明日からは違ったシリーズです。
がんばります。

■姿勢・腰に力を入れなさい
1学期に話したこと・させたことの第1回は、姿勢に関する
ことです。学習の基本として考えていることです。

「腰に力を入れなさい」
とよく言いました。
子ども達の姿勢が良くない時に何度も言いました。
座り方がふにゃふにゃだったのです。
腰に力が入っていなかったのです。
話を聞く姿勢、学ぶ姿勢ではなかったのです。
そこでよく言ったのが、
「腰に力を入れなさい」
だったのです。

ただ活動するだけではなく、
「学習」するためには聞ける力と態度が必要なのです。
その聞く力、態度を育てるために、他には、
「背を3センチ高くしなさい」
「5年生らしくビシッとしなさい」
「最高の姿勢をしなさい」
「堂々としなさい」
などとも言いました。
すべて姿勢に関することです。
学習するにふさわしい「姿勢」を当然しなさいということです。

厳しくは、
「そんな(良くない)姿勢で、何ができるというのですか」
「人の話が聞けない人と一緒にいると時間の無駄です」
と言ったこともありました。

女の子でも足を開いて座る子がたくさんいました。
机に近づきすぎて窮屈な座り方をしている子もたくさんいました。
「お嬢さんは足を閉じますよ」
「拳1つ分開けなさい」
とも個別に注意しました。

腰に力を入れさせ、良い姿勢を確認した後で、
「高学年であれば、15分間ぐらいはその姿勢で話が聞けるものです」
とも話しました。
(ちなみに低学年では5分間はキチンとした姿勢で聞ける子どもにしたい)
体力も気力も必要です。
そのあたりを含めながら「厳しさ」を出さないと子どもは変わりませんね。
夏休みあけもしばらくは同じことを言うでしょう。

「腰に力を入れなさい」

夏休みあけに、少しだれている子ども達に、またしばらく言い続けます。学習の「第1歩」ですから。一言注意したからといって「できる」わけはないですから・・・。

■はきはきと美しい日本語で
この日記の最初の頃にも書いたことですが、子どもの声は、
・小さくて
・速い
という欠点があります。
「出す声」になっていないのです。ただ「出る声」なのです。
教室の中に伝わらない声なのです。
このようなままでは学級みんなで学習はできません。

授業中に指名して、その子が話し始めるその前に、
「はきはきと、美しい日本語で」
と何度も言いました。ビシッと言いました。
つまり、
「○○君」
と指名したすぐ後に、
「はきはきと、美しい日本語で」
と言うのです。
本人が発言するまでのほんの数秒もない時間です。
子どもは、私のその声を聞いて話し始めるのです。

何でもないようですが、これを言うと声が違ってきます。
少しは「出る声」ではなく「出す声」になるのです。
みんなで学習するために必要な発言になるのです。
発言前に「ドキッ」とするのでしょう。
そして、自分の発言の「みんなへの影響」を考え始めるのでしょう。
明らかに声が違っていました。

そもそもみんなへの発言をするはずなのですから、
これぐらいの「ドキッ」は必要です。学習ですから・・。
みんなと一緒に教室で学習しているのですから、
「出す声」で話すべきです。

「はきはきと、美しい日本語で」

■あいさつ(あいさつ運動推進連盟)
あいさつについても「しつこく」指導しました。
基本的には、「楽しく厳しく」でした・・・。
あいさつは明るく笑顔で元気よく!と考え指導したのです。
子ども達は一生懸命に自分の持っている力を発揮していました。

4ヶ月たちました。
とてもいいあいさつのできる学級に成長しました。
たいしたものです!!

そんな学級のあいさつに関することで、
東京のとおる先生からうれしい応援がありました。
いつもいつも感謝です。

その内容をお知らせします。
代官山おせっかい塾の「毎日おはよう」からの引用です。
http://www.osekkaiz.com/
学級のあいさつ運動に関する応援です。
笑顔いっぱいで読ませていただきました!
明日から始まる「夏の教室」で子ども達にも紹介しようと
思っています。

以下、引用です。

7月20日(火ようび)
おはよう、こどもたち。

祝♪「全国あいさつ運動推進連盟」誕生!!

北九州の小学校から、すんごい運動がはじまったぞ!とおど
ろいていたら、仕掛け人は、やっぱり菊池省三先生でした。
中心になったのは、なんと5年生。初代メルマガキッズが卒業
して、二代目メルマガキッズのテーマを考えているとき、こ
の企画は生まれたようです。なにしろ、全国という「発想」
が抜け出ています。あいさつは人間の基本です。あいさつが
きちんとできれば、相手も心を開きます。それによって、
「自分の世界や可能性」が大きく広がるのです。こども同
士、大人に対して、きちんとあいさつできるようにしたいも
のです。


以下省三先生からの情報です。

学級にある団体ができました!
その名は「全国あいさつ運動推進連盟」です。
あいさつに力を入れている子ども達が中心となって、
先週発足させたのです。

もちろん(?)本人達は真面目です!
「『全国』と名前をつけたのだから全国組織にするんだ!」
「会員をドンドン増やして、大きな運動にしよう!」
と燃えています。

組織ですから、会長もいます。メルマガでは「タクリン」
というペンネームの男の子です。副会長もいます。
先週金曜日の時点では「5名」でした。

会長の彼からのメッセージです。

***************************

みなさん、こんにちは。
私は、「全国あいさつ運動推進連盟」会長の○○○○です。
私は、子ども達のあいさつをもっといいものにするために、
「全国あいさつ運動推進連盟」を作りました。

そこで、みなさんにもこの運動に参加してほしいと思っています。
下に書いてある目的に賛成してくださる方は、ぜひ会員になってください。
全国に気持ちのいいあいさつを広げていきましょう。

                会長 ○○ ○○

目的
1.毎日みんなに自分からあいさつをする。
2.笑顔で元気よくあいさつをする。
3.あいさつをしていない人がいたら
  「あいさつをしよう」と声をかける。
4.あいさつのよさを多くの人に伝える。
5.毎週1回、あいさつについて考える。

***************************

以上です。

もし参加ご希望の方がおられましたら、
菊池のところまでお知らせください。
少しでも会員が増えると、会長も喜ぶだろうと思います。
1.お名前
2.学校名(県名など)
3.ひとこと を記入して、メールでお願いします。
菊池省三:mailto:s.kikuchis@jcom.home.ne.jp
みなさんのご参加を楽しみにしています。

以上


こどもたちを結ぶ、キッズコミュニケーションが
全国に広がることを願っています。
ガンバレ、二代目メルマガキッズ!!!

以上です。

現在会員は61名です。
会長のタクリン君もがんばっています。
みなさん、応援してくださいね。

「あいさつは明るく笑顔で元気よく!」

■ほめ言葉(○○の人は伸びる人です)
学校生活の中で、この言葉を何度も言いました。
力強く本気で言いました。ビシッと言いました。
何度も何度も子ども達に言いました。

○○○のところは、
・作業の取りかかりが速い
・ノートの文字が丁寧
・ミニ定規を使って線を引いている
・消しゴムできれいに消している
・自分の名前を丁寧に書いている
・・・・・・
といった学習場面のちょっとしたことから、
・「ありがとう」が言える
・落ちているゴミを拾える
・給食の食器を雑に扱わない
・下駄箱の靴をそろえることができる
・・・・・・
等といった生活のある場面のことまで、いろんなことがありました。

できない、していない子を注意するのではなく、
できている、している子を励まし認めるために言いました。
そうすることによって、その行為が学級全体にも広がっていきました。

似た言い方に、
「○○○の人は、賢い」
「○○○の人は、偉い」
がありました。
2学期からも言い続けるでしょう。
教師が本気で言うことがポイントだと思います。

ほめる内容と言い方に教師の思想が出てくると思います。
「子どもはみんなよくなりたいと思って学校に来ている」
という当たり前のことを、真剣に考え子ども達と接したいものです。
ほめる場面はいくらでもあるのですから・・・。

「○○○の人は、伸びる人です!」

■ほめ言葉(以前よりもよくなりました)
教師の役割の一つに、「つなぐ」という作業があるように思います。
・以前と今をつないで子どもの成長を見る
・あることと子どもをつないで子どものよさを教える
・ある友達とその子どもをつないでお互いのがんばりに気づかせる
といった子どもの見方です。
教師は「つなぎ役」だとも思います。

「以前よりもよくなったよ」
というつなぎ方=ほめ方をします。
それは、個人のことであったり、学級のことであったりします。
点と点をつないであげるのです。

子ども(達)は、成長を自覚してきます。
そうすると「加速」し始めます。
どんどん成長し始めるのです。

子どもや学級を連続したものだと考えて、
「以前よりもよくなりました」
と肯定的にとらえてあげることが大切です。
自信を持って前進できるようにしてあげるのです。

2学期も言い続けます。
「以前よりもよくなりました!」

■子どもを動かす(やる気のある人だけでしましょう)
教室の中では、みんなでいろいろな事をします。
子どもにとっては、好きなことや得意なことだけではなく、
嫌いなことや不得意なこともあるでしょう。

何かをするときには、
「やる気のある人だけ~しましょう」
とよく言いました。
逆を言えば、
「やる気のない人はしなくてもよい」
ということです。
「やる気のある人だけ」という所を強調して話すのがポイントです。

この言葉を言うと、子どもたちはどうするか・・・。どうなるか・・・。

全員がそのことをするようになるのです。
嫌いなことも不得意なことも。
つまり、自分で前向きに行おうと決めたことになるのです。
当然、その後の行為が変わってきます。
軌道に乗ってくると、一人ひとりの子どもだけではなく、
学級にも「勢い」が出てきます。
不必要な教師の小言もなくなります。

「やる気のある人だけ~しましょう!」

■ほめ言葉(さすが○○君)
・・・今日の「1学期によく話したこと・させたこと」です。
それは、「さすが○○君。~がいいね」です。

その子のプラスの行為に対してすかさず言いました。
・小さなことでも
・力強くスパッと
・すぐに言う
というのがポイントのようです。

本人は無意識に行った行為がほとんどだったと思います。
子ども達は、私がそう言うとビックリしてニッコリしていました。

「さすが○○君。~がいいね」
と言った後に、
「ありがとう」
「そこが○○君のいいところだね」
「うれしいよ」
などと一言付け加えます。
素敵な笑顔を見せてくれます。
ほめることによって子どもも育つのでしょう。

「さすが○○君。~がいいね」

■「~です」「~ます」
「先生、これしていいと?」
「先生、~したんよ」
子ども達と4月に出会った時は、こんな話し方が普通でした。

このような「友達言葉」をつかう子どもが、年々増えてきているようです。
私的な言葉です。公の言葉が適切につかえないのです。

これを直すのには時間がかかります。(かかりました)

言い直しをさせるのはもちろんですが、
正しい文章を音読させたり暗唱させたりさせました。
それでも出てきた場合には、
「先生は、君のパパじゃないよ」
と、言い返したりもしました。。。

このような状態をほっておいたら、
学級という集団の質も高まりませんし、
学習の質も深まっていきません。

みんなで生活、学習していくための第1歩は、

「~です。~ます。」

で話ができることだと思っています。

■子どもを動かす(~しながら出発)
集団で行動することが学校ではたくさんあります。

給食当番が給食室へ行く時。
クラスみんなで特別教室へ移動する時。
身体測定で保健室へ行く時。
・・・・・・・
「並びましょう」
という教師の指示で子ども達はその準備をします。

そのような時によく聞く言葉(口にしてしまう言葉)は、
「静かにしてください」
です。おしゃべりが出てしまうからです。
どうしても遅れてしまう子どもがいるので、
並んでいる時に騒がしくなってしまうのです。
そのうち静かに並んでいた子どもも騒ぎ始め、全体が乱れてくるのです。
逆に、「静かにしてください」の注意ががうるさくなるほどです。

そんな時は、
「並びながら出発」
と言って移動を始めるのです。
全員が並び終わるのを待たないのです。
さっさとスタートするのです。

目的地に到着するまでに遅れた子どもも列の中に入ります。
時間も短くてすみますし、
「静かにしてください」の雑音もなくなります。

一つひとつのことを完璧にやろうとし過ぎて、
結局はどれもできなかったというケースが学校には多いようです。
エネルギーは使ったけれども効果はなかった、というケースです。
この「~しながら出発」をうまく活用すれば、そのようなことにはなりません。

「~しながら出発」

■「なぜですか?」
この言葉はよく使います。
授業中が多いですね。
理由を問うのです。
最初は「理由を考えて答える」ということができませんでした。
ですから、毎時間といっていいほど「なぜですか?」と問い続けました。

子ども達も慣れてくると抵抗なく理由を答えられるようになってきました。
例えば・・・・
AかBか自分の考えを決めさせた後に、
「では、先生は次に何と聞くでしょう?」
と問うと、サッと手が挙がり、
「理由」
と答えられるほどになったのです。(笑)

学習中に理由を出し合い、
それらを検討し合えるようになると学習が深まります。
みんなで学習している雰囲気が出てきます。
大袈裟かもしれませんが「知的」な感じがしてくるのです。

何かあるとすぐに、

「なぜですか?」



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